ソフトバンクグループの株価が5営業日ぶりに下落。 4-6月期(第1四半期)の決算は過去最大の3兆円を超える純損失となり、孫正義社長は抜本的な人員削減や子会社売却など「聖域なき」コスト削減を実施すると表明した。 厳しい財政状況に対する売り懸念が優勢だった。 ソフトバンクGの株価は9日の取引で一時前日比4.9%安の5417円となり、日中の値下がり率は6月17日(5.8%)以来約2カ月ぶりの高値となった。 8日に発表した4~6月期の純損失は3兆1,627億円で、創業以来最大の赤字。 前年同期の利益は7,615億円でした。 金利上昇懸念などから世界的に株式投資環境が悪化。ビジョン・ファンドなどが保有する株式の価値は下落している。 ソフトバンクグループの孫社長 撮影者:太田清/ブルームバーグ Son は記者会見で,同社のバリュエーションがバブル状態にあるという事実を反省していると語った。 赤字の原因となったビジョン・ファンドでは、「先輩も後輩も、表も裏も」含めて「聖域なしでグローバルに」人員を削減すべきだと語った。また、フォートレス・インベストメント・グループの売却を計画していると述べ、すでに利害関係者と「話し合いを始めている」と述べた。 シティグループ証券のシニアアナリストである鶴尾光信氏はレポートで、史上最大の損失を出したソフトバンクの決算は「マイナス」だったと述べた。 ビジョン・ファンド関連の損失が拡大しており、「まだ底入れは見えないが、バランスシートの防衛を優先する経営戦略が明確になってきている」と指摘した。 また、現在1兆円規模の自社株買いプログラムを実施中のソフトバンクグループは8日、新たな自社株買いに上限4000億円を設定したと発表した。 実施期間は2023年9月9日から8月8日までの1年間。 投資調査会社レデックス・リサーチのアナリスト、カーク・バウドリー氏は、投資分析情報サイト「スマート・カルマ」に配信されたレポートで、「第2ファンドによる資産売却と計画的な投資アプローチにより、追加の自社株買いが発生するだろう」と述べた。 . それはプログラムへの道を開いた. 現在の自社株買いが予定通りに終了することを考えると、「投資家はこれをもう少し真剣に受け止めるかもしれない」と語った。 (株価情報を更新し、情報の詳細とアナリストの見解を追加します)